社長メッセージ

ホリプロは、「文化をプロモートする人間産業」を社是としていますが、これは喜怒哀楽といった人間の感情や人情などに関するあらゆるコンテンツを制作するということです。

当社は、タレントマネージメント、ライブ・パフォーマンス、映像、音楽、舞台など、皆さんが今まで目にしてきた全てのエンターテインメントに関わっていきたいと考えており、また、お客様の喜ぶ顔を見るということが社員にとっての最も大きな喜びであり、それがまたエンドユーザーの喜びにつながると考えています。



エンターテインメント業界の仕事で重要なのは「いかに魅力的な人に出会えるか、その人の魅力を引き出せるか、そして多くの人に伝えられるか」ということだと思います。

タレント本人にいくら才能の下地があったとしても、それをうまく引き出してプロモートしていく人がいなければ絶対に成功しません。マネージャーは、プロデューサーであると同時に営業マンでもあります。相手の心を動かす上で大事なことは、上手く説明することではなく、とにかく情熱を持ってたくさん喋ること。タレントは、工業製品と違い説明書のない商品ですから、マネージャーが直接相手に伝えなければその魅力は伝わりません。 そして、マネージャー自身が “このタレントは絶対スターになる” と心から本気で思っていなければ、相手には絶対に響きません。
これは当然、コンテンツを制作するプロデューサーにも全く同じことが言えます。

一人の情熱。これが、スターや名作を生み出す大きなきっかけであり、必要不可欠なものでもあります。
そのため、当社を受ける皆さんに求めることは、非常にシンプルで「ちゃんと笑えて、ちゃんと泣けること」です。

堅苦しい事は考えず、感動したら喜ぶ、泣く、心を動かされることにより考える、感じる、これが最も大事だと思います。どのように仕事をするかといったテクニックではなく、「感情」というものを大切にして欲しいと思います。

それらを培うためには色々なものを見て、色々な人に触れて、それをまず楽しいと思う、周りの人と喋ることが面白いと思う、そのような事が大切であり、これはホリプロへ入社するための絶対条件だと思います。

是非、私とも喋って欲しいし、これから同僚になる社員とも喋って欲しいと思います。喋りたい!と思う人に来て欲しいと思っており、私たちはそういう人を待っています。

「むずかしいことをやさしく。やさしいことをふかく。ふかいことをおもしろく」

井上ひさしさんから、当社社員に向けていただいた言葉です。
“むずかしいことをやさしく”するためには、ものごとを正しく理解する力が必要。
“かんたんなことをふかく”するためには、本質を見極める力が必要。
“ふかいことをおもしろく”するためには、人を楽しませる力が必要。

まさに我々のビジネスの本質を簡潔にまとめた心得です。
この言葉が書かれた色紙が受付の横に飾られていますので、面接等で当社にお越しになられた際は、是非ご覧いただければと思います。



一方、マクロ的な視点から見ると、今後の日本を取り巻く環境は大きく変化していきます。人口は2008年をピークに既に減少に転じており、2050年までには1億人を割ると言われています。それに加えて、他国に例を見ないスピードで高齢化が進んでおり、2035年には3人に1人が65歳以上の高齢者となると言われています。つまり、「人口の減少」と「高齢化の進行」という2つの事象が同時に起こっているのが今の日本であり、今後も加速度的に進んでいくということです。

これらが我々のビジネスにどのような影響を与えるかというと、日本の人口が減れば国内市場が縮小しますし、出る人も作る人も見る人も減るわけです。主に国内の若者に向けてビジネスをしてきたエンターテインメント業界は、ダブルでインパクトを受けることとなります。
従って、当社においても今後は、海外も視野に入れた事業運営を考えていかなければなりません。

私が大学で講義をさせていただく際、「世界地図を書いてください」とお願いすることがあります。そうすると、ほとんどの学生が日本を中心とした地図を描きます。
ただ、ネットで“World Map”と検索して出てくる地図は、ヨーロッパが中心で、日本の位置は極東にある。だから、日本を始めアジアはFar Eastと呼ばれているのです。

そう考えると、我々が日頃見ている景色や、常識だと思っていることは、世界から見た場合、当たり前の景色でもなければ、決して常識ではないのかもしれません。海外に向けてビジネスを展開するためには、こういった世界標準の視点を持つことが大切です。そして、ヨーロッパや北米だけでなく、世界総人口の約6割を占め、日本から比較的短時間でアクセスでき、今後も市場の急成長が見込まれるアジア圏にも、チャンスは無限に広がっています。

また、WEBを始めとする技術の進歩やサービスの多様化についても、過去とは比較にならないほどそのスピードが増しています。ホリプロが今まで50年以上かけて積み上げてきたものが、ひょっとすると明日には役に立たなくなる事があるかもしれません。あるいはその逆で、昨日まで出来なかった事が、明日出来るようになるかもしれません。そのため、既存ビジネスの強化と並行して、新しい事業・サービスにも果敢にチャレンジしていきたいと考えています。

学生の皆さんは、幼い頃から携帯電話を使い、インターネットで情報を収集し、SNSでコミュニケーションを取るデジタルネイティブ世代ですから、当社に既に入社している社員と比較して、少なくともデジタル・リテラシーにおいてはアドバンテージがあるはずです。それらを活用して、是非我々には思いつかない新しいエンターテインメントを創ってください。

ホリプロに入社をすれば十分な仕事が与えられ、それなりに忙しくも楽しい日々が送れることは確かだと思います。そしてそのとき、何か新しいことを仕掛けるか、日常の業務に追われ何もしないか、これはそれぞれの社員に委ねられている「自由」です。ただ「自由にやれ」と言われてできることは、実は少ない。決められたルールやフレームのない真っ白なキャンパスに何かを描くということは、とてもクリエイティブな作業であり、難しい作業でもある。つまり自由だと言われることが、最も不自由なのです。

だからこそ、これからエンターテインメント業界を志す方々には、すぐに諦めたり失敗しない安全な道を探したり、傍観したりしないで、チャレンジして欲しいと思います。私はよく新入社員に対して、「失敗をしないという目標は認めない。どうぞ大きな失敗をしてください」と伝えますが、これは多少向こう傷を追ってでも前に進むこと、失敗から学ぶことにこそ大きな意味があり、後々大きな財産になると思っているからです。

やらなかった事を後悔するよりもやった事を後悔する、その方がはるかに人間としての幅が広がります。“人間力を付ける”というのはそういう事であり、それがホリプロで働く上で財産になる事と確信しています。



若い皆さんの知恵とアイデアと冒険心を、当社で発揮してくれることを心より期待しています。

株式会社ホリプロ
 代表取締役社長
    堀 義貴

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